その1では、糸を巻くところまでを解説します。
チューブと材料(ケーン)以外に、マンドレル・針金・ペンチ・糸が必要です。
色々なメーカーから、色、素材、サイズ等が違うものがたくさん出ているので、作りたいリードに合うものを用意しましょう。
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1.ケーンの種類
乾燥させた葦を適当な長さにしたものが「丸材」
縦に3等分し、厚さを削って調整したものが「カマボコ形ケーン」
好みの型のシェーパーで型取ったものが「舟形ケーン」といいます。
その1では舟形ケーンから始めます。
2.ケーンと針金の輪っかの準備
<舟形ケーンの準備>しっかり湿らせたケーンの両側3〜4mmをそぎ落とし、半分に折ります。
<輪っかの準備>適当な長さにカットした針金をマンドレルに巻きつけて、丸い輪っかを作ります。
内径4mm位になるように、マンドレルをうまく使ってください。
3.プッペをつくる
1.ケーンに針金の輪っかをはめ込む
作っておいた針金の輪っかを、半分に折ったケーンの、下から約8mm位のところまで差し込みます。
2.焼きを入れてケーンの根元を絞る
1で作ったものをしばらく水につけて、しっかり水が浸透してから作業開始。
マンドレルの先端をライター等の火の温度の高いところで炙り、熱い内に輪っかをはめたケーンをマンドレルに差し込んで、ワイヤーをペンチで引っ張る。
この時、「じゅっ」と音がしたら、すぐにワイヤーのクロスしている部分をペンチで手前にまっすぐ引っ張りましょう。
その後は速やかにマンドレルから外しましょう。これでプッペの完成です。
4.プッペをチューブに差し込む
1.プッペをチューブに差し込む
チューブにまっすぐ差し込み、針金の交差している部分をペンチでまっすぐに引っ張りながらねじり、しっかり締めます。
この時にチューブを持ってしまうとチューブ自体が歪んだり、プッペとチューブがずれたりするので、針金の部分を持ちましょう。
2.長すぎる針金をカット
針金のねじった部分を適当な長さにカットして、リードの先端方向へ倒します。
5.糸巻き
1.プッペとチューブを真っ直ぐにする
3で作ったものをマンドレルに差し込み、チューブの金属とプッペが真っ直ぐになっているかチェック。
コルクと金属のチューブが真っ直ぐになっていないことがあるので、この一手間を忘れずにしましょう。
2.糸を針金まで巻く
糸の片方を固定し、針金から4mm位の位置に糸をクロスさせて巻き始めます。
手前に引っ張るようにして、針金の方向に向かって巻いていきます。
針金の位置まできたら、今度は反対の方向へ折り返します。
3.糸をコルクまで巻いて止める
針金から折り返してコルクの手前まで巻いたら、固結びをして、アロンアルファなどで止めて糸をカットします。
きちんと巻けていないと、プッペを引っ張るとチューブから簡単に外れてしまいます。
糸巻きはとても重要で難しい工程なので、何度も練習してください。
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