オーボエリードの取り扱い方法

オーボエリードの取り扱い方

オーボエリードの取り扱い方について

オーボエリードは葦の木を薄く加工し、チューブにはコルク(一部コルクではないものもあります)を使用しておりますので、非常に繊細でデリケートです。取り扱いには細心の注意を払って、常にベストな状態で演奏できるように、下記の取り扱い方法を参考にご使用ください。

オーボエリードの取り扱い方

<オーボエリードの扱い方> その1〜演奏前の準備

リードを水につける

乾燥している状態で、そのまま息を入れても音がでません。小さな容器に(フィルムケースなど)に水を15mm位入れ、先端を壊さないように気をつけて3~5分位つけましょう。
入れ物の底に突起があったり、カーブがあるとリードの先端を引っ掛けて破損してしまう恐れがあるので、底が平らで直径の大きくない入れ物にしてください。

オーボエリードを水に入れる

リードの開きの調整

オーボエリードの取り扱い
オーボエリードの取り扱い

新しいリードは水につけると先端の開きが大きくそのままでは演奏できないので、親指と人さし指の腹で削ってある部分(スクレープ)を上下からやさしく揉むように押して、開きが0.7~1mmになるようにしてください。
特に新しいリードは水につけると先端の開きが大きく、そのままでは演奏しにくいので注意してください。
初心者で、うまくコントロールできない時は開きを0.5mm程にするのがおすすめですが、あまり狭くしてしまうと息が入らなくなってしまうので気をつけてください。
ダブルリードは針金の結び目のある側などによって、張りの強さが変わってきます。 リードの上下を決めて吹きましょう。

オーボエリードの取り扱い方

演奏中に開きが小さくなった時は、シールテープの下に巻いてある針金の部分を横から押して開きを出します。
*先端を見ながら慎重に。絶対に削ってある部分を横から押さない事!

リードを楽器に差し込む

オーボエリードの取り扱い方

リードのチューブのコルクの部分をしっかり持って、真直ぐに楽器に入れてください。
糸の部分やテープの部分、木がむき出しになっている部分を持つと、リードが全体的にゆがんだり、上下がずれたり、リードが欠ける原因になります。
コルクの部分がきつくて、楽器のソケットにスムーズに入らない時は無理に入れようとせずに、下記の「リードのコルク部分の調整」を参考にしてください。
強引に入れようと無理な力をかけると、リードや楽器の損傷の原因になります。

<オーボエリードの扱い方> その2〜リードの後片付け

オーボエリードの寿命

オーボエリードの平均寿命は約30時間ですが、演奏後の処置をする事で多少は長持ちします。
また、一本のリードをダメになるまで使うより、3本位のリードをローテーションを組んで使用する事で5割ほど寿命がのびます。

リードの後片付け

オーボエリードの掃除

リードのコルク部を親指と人さし指でしっかり持ち、リードチューブの下部を水道の蛇口にあてて水を通し、内側を洗浄する。洗浄した後は必ずオーボエリード専用のリードケースに入れて保管してください。
ご購入時のチューブケースはあくまでもお届けするまでのケースですので、ご使用後にチューブケースへ保管するとカビなどの原因になります。

!注意!鳥の羽は注意して使用しないと先端を壊してしまったり、本番直前に鳥の羽で掃除をしてしまうと今まで吹いていたのと全く違う感じのリードになってしまう事があるので気を付けてください。
小さなものがつまった時はチューブのコルク部から強く息を入れて取り除きましょう。演奏前には歯磨きも忘れずに!

<オーボエリードの扱い方> その3〜リードのコルク部分の太さ調節

コルクにやすりをかける方法

リードのコルクがきつい時

オーボエリードのコルク部分がキツくて、楽器のソケットにいれにくい時はという時は、コルク部分を削りましょう。
320~400番の耐水ペーパー(紙ヤスリ)を27mm位に切って、コルク部にあててコルク部分に巻き付けます。
リードをクルクル回して削り、自分の楽器に合うように太さを調整します

!注意!
コルク下部が細くならない様に均等に削りましょう。また、細くなり過ぎて、ゆるゆるも要注意。
もう一つ、オーボエリードのコルク部にはコルクグリスを塗ると、ソケット直下のオクターブホールにゴミが付きやすくなるので注意してください。

机等を使用する方法

机など平らな硬いものの上で、リードのコルクの部分だけを押し付けながらくるくると回します。
この時に先端は台からは外れるようにし、ひっかけたりしないように気をつけてください。
この方法はインスタグラムで動画でも紹介しています。