オーボエリードの作り方 その2

その2では、糸を巻いたリードのカットから、マシンを使っての完成までを解説します。
これでオーボエリードはひとまず完成です。調整方法などは後日またUPします。
材料、糸、フィッシュスキンやシールテープ、針金も色々な種類があり、リードの形も様々。組み合わせは無限大!
自分に合う組み合わせを探求していくのも、オーボエ吹きの楽しみの一つです。
ぜひチャレンジしてみてください。
その1はこちら→オーボエリードの作り方 その1

1.先端のカット

全長を自分で決めた長さ(一般的なのは約71〜72mm)になるように先端をカットします

糸を巻く時に使用した針金は取り外します。
先端部の皮を剥がないとカットした時に割れてしまうので、カットして切り落とされる先端部分よりも少し長めに、皮の部分をナイフなどで少し削ります。薄く削ろうとせず、皮がなくなればOK。
そして、自分で決めた長さにカットします。

2.メーキングマシンで削る

ここではReeds’n Stuff社製のメーキングマシンを使って説明していきます
メーカーによって少しずつ違いがありますが、リードをセットしてレバーとハンドルを使って削るという作業は同じです。

1.マシンにリードをセットする
リードに水が浸透してから作業を始めます。
マシンのマンドレルにリードをしっかり差し込み差し込んだ後、プラークにリードを差し込みます。
リードの先端を線に合わせたら、レバーで固定します。
最後にマンドレルの部分の固定をします。

2.メーキングマシンで削る
台座回転レバーを少しずつ回転させながら、歯と連動している取っ手を軽く左右に動かして削ります。(台座回転レバーは微量。時計の針にして1分ずつ動かすこと。また何度も行ったり来た りして、最終的に削りかすが出なくなるまで繰り返します。)
片側が終わったら、反対側も同じ手順で削ります。
これで95%は出来上がり!
これだけでも音が出るはずなので、「ピッピッ!」と音を出してみましょう

3.針金を巻く

針金を巻く
針金を巻くことで息漏れをとめたり、針金によって振動のポイントを変えて音程を取りやすくする事ができます。
必ずしなくてはいけない事ではないですが、リードは変化していくものなので、リード作りの一環としてマスターしておくことをお勧めします。
詳しい使い方はオーボエリードの調整に必要な道具 > ペンチと針金を参照ください

4.テープやフィッシュスキンを巻く

これも針金と同様に息漏れをとめたり、変化のあるリードを安定させるのに効果があります。
ここに挙げたテープとフィッシュスキン以外にも、サランラップを巻いたりもします。
色々と試してみてください。
詳しい使い方はオーボエリードの調整に必要な道具 > テープとフィッシュスキンを参照ください